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毎年、幹部身上調書に第1希望で書き続けた『幹部中級水雷課程』に入校の運びとなりました。

再び懐かしい江田島における学生生活の始まりであります。

江田島の生活といっても幹部候補生時代とは異なり、歩いているだけで教官から怒鳴られるようなこともなく、毎日ゆったりとした気分で過ごすことができます。

もちろん営内居住ではなく、校外の官舎に住んで通勤(通学)するスタイルになります。

 

学生編成は、1期上、同期、1期下の3期混合でした。

異なった期の人達と同じ課程学生生活を送るというのは、非常に有意義なことだと思います。

また、中級水雷には護衛艦出身者だけでなく、潜水艦出身者も含まれており、その点でも学ぶべき点が多いのです。

 

潜水艦乗りは非常に口が堅く、どんなに仲の良い同期であっても肝心な部分は決して口を割りませんが、一つ確かなことは護衛艦乗りに比べてより戦術訓練に特化した勤務を経験しているということです。

彼らの戦術に関する知識に比べれば、自分のそれは随分と薄っぺらいものに思えました。

 

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江田島の第1術科学校は術科教育の総本山ですから、中級水雷に以外にも中級射撃、中級航海、中級艦艇用兵、中級掃海などもいます。

更に、共通過程が始まると、中級機関、中級航空用兵、中級一般なども合流してくるので、大賑わいとなります。

同期だけでなく、今までの勤務で知り合った先輩後輩も多く、どこへ行っても「おー久しぶり!」という出会いに溢れています。

それは学生だけではなく、教官にもいえることで、知っている人が教官として勤務していたり、逆に卒業後の配属先で教官に再開したりします。

少し顔を知っているというだけで、ものすごく親近感を感じるのは不思議なことです。

 

全ての教務には、もれなく試験がついてきますので、ほぼ毎日何かしらの試験が行われています。

この辺りの事情は幹部候補生時代と同じなのですが、候補生時代は学校内に居住しており、夜には自習時間もありますから強制的に勉強する枠が決まっていました。

これに対し、中級学生は自宅通学なので全て自主性にかかっているのです。

自宅に帰ってテレビを見ようが、酒を飲もうが自由なのです。

全ては自分次第です。

 

私はといえば、『欠点さえ取らなければそれで良い』という主義でしたので、それなりにしか試験勉強しませんでしたが、ここでの成績は幹部候補生学校、練習航海と並んで将来の出世に大きく影響する要素ですから、頑張っている人も多いのです。

私の目標は『欠点を取らないこと』と『体力の錬成』でした。

 

体力については、テニスによって錬成することにしました。

毎日しっかり運動するなんて、中級学生の機会を逃せばこの先何十年もやって来ないからです。

中級水雷の同期を中心に中級航海や中級艦艇用兵などからも参加者がいて、中高生の部活並にハードな練習をやっていました。

先ほど述べたとおり、毎日何かしらの試験があるので、試験勉強は必要です。

そこで試合をやる者、審判をやる者、ベンチで試験勉強をする者というローテーションを組んで両立を図っていました。

これが意外と記憶定着率向上に寄与するようで、最後まで欠点を取ることはありませんでした。

やはり、『健全な肉体にこそ健全な魂は宿る』といったところでしょうか。

 

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