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幹部候補生学校では、小中高校のクラス編成と同様に 『分隊』が編成されております。

私の在校時は6分隊編成で、私は第3分隊に所属しておりました。

 

一つの分隊は約30人で、半分が防衛大出身者(1課程)もう半分が一般大学等出身者(2課程)で構成されております。

防大出身者と一般大出身者が同じ場所で学んでいく(卒業後の海上実習も含め)のは海上自衛隊だけ(当時)であり、このことは本当に素晴らしいことです。

 

陸空自衛隊では防大出身者は【B】、一般大出身者は【U】と呼ばれ教育カリキュラムも全く異なるため『同期』という感覚はほとんどないそうです。

ひらたく言えばあまり仲が良くないというか、仲間意識すらないことでしょう。(航空自衛隊の一般大学出身者から聞いた話です)

 

私達も最初から仲が良かったというわけではなく、防大出身者からみれば我々一般大出身者は

「やることなすことトロくさい」

わけです。

入校当初はいろんな場面で

「これだから2課程は・・・」

という声が聞こえていました。

けれども、一緒に生活をすることによって、次第に同じ目的を持った同期へと変化してゆきます。

 

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とにかく24時間同じ空間で生活しているわけですから、出身母体なんてどうでもよいことに気が付くのです。

卒業後の海上実習では完全に同一内容になるため(幹部候補生学校では教務内容は別)さらに一体感が高まり、実習が苦しいだけに絆も一層深くなります。

そして、部隊に勤務して5年10年と勤務を重ねるうちには、ほとんど見分けがつかなくなり、

「えっお前防大だったっけ?」

とか

「あれっお前一般大?」

ということもしばしばあるとか。

 

こうなると逆に防大出身者は不利であると言えます。

ちょっとでもダメな点が目につくと

「なんだお前、防大出のくせに」

など、非難の対象になることもあります。

逆に、一般大だとちょっとしたプラス要因でも

「おっ(一般大学出なのに)、なかなかやるな」

と高評価に繋がります。

期待値とハードルの高さが始めから違うということなのです。

 

話を元に戻しましょう。

初めに防大生と対面した時の印象は、全般的に若い(幼い)感じがしました。

高校卒業とともに防大に監禁され4年間の集団生活・・・

規律正しい生活を送ってきたことが、画一性という特性を生んだように思えます。

これは良い面も悪い面も両方合わせ持つ『諸刃の剣』だと感じていました。

 

かたや一般大出身者は本当にバラバラで、年齢も最大で5歳違い、専攻も理系文系様々で学力体力もバラバラという状態でした。

そういう人間の集団を教育していくためには、まず型にはめてしまうしかないのでしょう。

いったん型にはめて基礎をしっかり叩き込んで、それから職種や配置に応じて多様性を持たせていくというのが海上自衛隊教育の根本にあるようです。

 

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