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機関実習は横須賀にある第二術科学校において実施されます。

ここでは幹部、曹士を問わず海上自衛隊の機関科に関する術科の専門教育が実施されています。

 

普段は江田島という閉ざされた環境で軟禁生活を送っている私にとって、横須賀という都会的な響きは(海上自衛隊の総監部所在地の中で最も人口が多い)極めて魅力的なものでした。

しかし、初めて横須賀に到着した時は

、「えっ?これが横須賀!?」

というのが正直な感想でした。

 

「♪港のヨーコ、横浜、横須賀ー♪」

という歌から、横浜と同規模の大都市を想像していたためです。

 

しかし、江田島とは比較にならない程の都会であることに変わりはありません。

更に横須賀は知れば知るほど魅力的な飲食店に溢れている魔都でもあるのです。

 

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赤 点

もともと文系(しかも文学部)出身の私にとって、機関とか機械などは興味の対極にあるものです。(そもそも海上自衛隊は理系色の強い職業ですが)

江田島の軟禁を解かれ、開放的な気分、苦手意識、魅力的な夜の街・・・これらの相乗効果により機関実習で欠点を頂戴する結果になりました。

 

他分隊の同期に対するちょっとした事件も関係しているのですが、ここでは書けません。

あんまりにもひどい内容だったので、江田島に帰ってから機関科長に呼び出されました。

 

「これは、相当怒られるなあ」

と覚悟して教官室に向かうと、別室に移され

「何かあったのか?」

と穏やかに事情聴取されました。

 

当初は科目に対する苦手意識を理由として繰り返すのみだった私も、教官に確信を持って諄々と諭されるうちに実情を全て話すに至りました。

「・・・気持ちはわかるが、試験はちゃんとこなしていかないとだめだぞ。とりあえず、補修と再試験を行うからそのつもりでいるように」

最後までお叱りを受けることなく、でもしっかりと胸に響きました。

 

防毒マスク実習

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テントの中に催涙ガスを充満させ、最初は防毒マスクを被って数分間その効力を確かめます。

その後、教官の合図によって防毒マスクを外すと・・・

あっという間に涙と鼻水でグショグショになります。

 

思考能力ゼロ、行動能力ゼロ・・・完全に無力化されてしまいます。

テントから抜け出し、顔を洗って、大型扇風機で服についたガスを吹き飛ばして実習完了です。

海上自衛隊の実習の中でも特に印象深いもののひとつです。

 

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