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一般的な会社において、同期とは将来のポストを争うライバルという位置づけがなされているのではないでしょうか?

海上自衛隊においては、同期の定義が異なっていると考えます。

我々のいう同期とは、単に同期入社とかクラスメイトといったニュアンスではないのです。

この微妙なニュアンスが文章で正しく伝わるのか少々不安ではありますが、解説してみたいと思います。

 

それは、恐らく海軍時代からの良い伝統といえるものでしょう。

具体的には自分たちの同期の中で、これはという者(大抵はクラスヘッド)を皆でサポートして押上げ、他の期と競い合うという点に特徴があると思います。

また、そんなに親しい関係でない者でも同期というだけで、助け合おうとすることもやはり特徴的かもしれません。

途中までは同じように昇任(1等海尉まで)し、同じような配置に就くことから、その時々の悩みを共有しやすいのでしょう。

初級幹部時代には初級幹部の中級幹部時代には中級幹部の悩みがありますからね。

 

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同期会

そういった悩みを相談したり、情報を共有できる場が同期会です。

この同期会に関する伝統もちょっと独特なので紹介しておきます。

 

何が特殊かといえば、艦隊集合などで寄港地に集結した時などに自分が当直に当たっていたとしても

「同期会があるので、当直交代して下さい」

といえば、大抵誰かが交代してくれる慣習があるということです。(もちろん母港に帰港時に当直交代することなどが条件ですけど)

『同期会とは万難を排して参加すべし』というのが伝統なのです。

 

だからこそ

「いやー、ちょっと当直なんで」とか「いやー、忙しいから」

などといって同期会の参加を拒むものは大変な非難を浴びることになります。

実際には、皆一様に忙しく、やるべきこともあるのですが、そこは『万難を排して参加すること』が優先するのです。

やるべきことのつじつまは、帰艦してから朝までに死ぬ気で頑張ってカバーします。

ある意味で艦隊集合中は、上陸中の方が出港中よりきついかもしれませんね・・・

 

何より嬉しいのは、退官して民間人になった今でも同期会に呼んでくれるということです。

みんな外見が著しく変化(髪が無くなったり、白くなったり、体が膨らんでいたり、顔がしわだらけだったり)していますが、集まれば気分はいつでも幹部候補生に戻れるところがいいですね。

外見が老け込んでいる者が多いのは、実年齢以上に責任のある仕事をしている証拠なのでしょう。

同期諸君、日々のお勤めご苦労様です。

定年退職まで残すところあと10年、体に気をつけてラストスパート頑張ってください。

 

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