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一般的に護衛艦艦長という職務は多くの艦艇幹部にとって憧れであり目標であります。

しかし、私はついに一度もその職に就きたいと希望するに至りませんでした。

もし、そういう気持ちが少しでもあったなら、きっと今でも海上自衛隊に勤務していたと思います。

 

その最大の理由が『自分は艦長の器ではない』という残念な自覚です。

原因は過去にお仕えしてきた歴代艦長があまりにも偉大過ぎて、

「どんなに努力しても、その域に到達することができない」と自分自身の能力の限界について思い知らされてからでしょう。

これが逆にそれほどでもない艦長に仕えていたならば、そうはならなかったかもしれません。

運が良かったのか、悪かったのか・・・?

 

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しかし、艦艇幹部にとって経歴管理上の通過点として艦長という職務があるとすれば、それを希望しないとこは職務に対する怠慢でもあると考えていました。

もちろんいくら本人が希望しても、その適性がないと判断されれば艦長に補職されることはないし、その意味において私自身がどのように評価されていたか、今となっては知る由もありませんが。

自分に嘘をついてまで『艦長を希望』できないことと、その考え自体が職務怠慢ではないのかという悩みを抱えていたのです。

退職理由は『家庭の事情』ということになっていますが、事実は『自己能力の限界』にあったのです。

 

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