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艦艇勤務の幹部は通称「3ローテーション」といわれる経歴管理がなされます。

1分隊系(砲術士、水雷士、ミサイル士など)
2分隊系(通信士、船務士など)
3分隊系(機関士、応急士など)

1年毎にこれらの勤務を経験させ、次に航海長になるというのがモデルパターンとなります。

 

私の場合、1年目(せんだい通信士)、2年目(しまかぜ機関士)、3年目(てしお水雷長)、4年目(ちくま航海長)という正にモデルケースのようなローテーションを経験することになります。

これは、将来護衛艦等の艦艇長になることを前提に全ての職務を一通り経験させるという意味合いなのです。

航海長を終えると陸上勤務や隊付とよばれる幕僚業務を経験し、幹部中級課程へと進みます。

 

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幹部中級課程

艦艇勤務の中級課程には艦艇用兵、射撃、水雷、船務、航海、掃海、機関があります。(これらは全て1年間の教育期間)

自分の希望や適正などを考慮しつつ、最後は海上幕僚監部の職の要求によって決定されます。

中級課程卒業後は、取得した特技(マーク)に応じた配置につきます。

私の場合は、はたかぜ水雷長でした。

 

その後、第2護衛隊隊付、陸上勤務を経てさわぎり砲雷長になりました。

砲雷長といっても、射撃系、水雷系、艦艇用兵系と3系統の出身者から形成されていることになります。

私の場合は遠洋練習航海に随伴艦として参加が決まっていたという特殊事情により、砲術長、水雷長が両方いる状態で勤務しましたが、通常であれば自分の特技ではない方がいることになります。(遠洋練習航海終了後は、水雷長が転出し補充なしでした)

 

艦艇用兵については少し特殊で、砲雷長もやれば船務長も機関長もやるというオールマイティカードのような存在です。

同じ1年の教育期間でも、広く深く(狭くではない)勉強しなければならないので、正直不人気な課程でした。

しかし、海幕にとってはこんな都合の良い特技はないのでしょうが・・・

 

指揮幕僚課程

中級を出て数年すると3等海佐に昇任しますが(今までと異なり、昇任時期はバラバラ)、この頃から指揮幕僚課程への選抜試験資格が生まれます。

私の場合、この時期に退官したので受験もしていませんが、何の準備もしてこなかったので受験しても合格することはできなかったでしょう。

旧海軍における海大に相当するもので、同期から30名ほどが選抜される課程です。

もちろん、ここを修業することで将来的に出世していく確率が高くなりますが、必ずしも約束されているわけではありません。

ここからが本当の実力を試されるといえるでしょう。

ここを出て数年、早い人は30台後半で護衛艦艦長に就任します。

ここから先は、もはや私の語るべき領域ではないので経歴管理についてはこの辺で終わらせていただきます。

 

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