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私が体育係士官として、思い出に残っている教訓についてお話しします。

護衛艦『せんだい』は僚艦『おおよど』『とね』とともに第39護衛隊に所属しておりました。

隊の中ではそれぞれ術科担当艦というものが決まっていて、体育に関しても種目毎に担当が決まっておりました。

『せんだい』は水泳担当だったのですが、なんとこの夏、隊内水泳競技が実施されることになったのです。

・・・必然的に、私が主担当ということになります。

 

こういう時、他の幹部が助けてくれることはまず期待できません。

「とにかく、一人で乗り切るしかない」

と決意して、競技開催準備に取り掛かります。

 

先ずは、般命(一般命令:競技の日時や場所、種目など記載)作成、会場予約など担当艦としての準備があります。

同時に『せんだい』体育係士官として、競技に向けて乗員を練習させる手配があります。

 

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また、甲板士官も兼任していますから、会場準備や当日の司会進行などについても検討しなければなりません。

一応過去に実施した先例があるので、それを参考に詰めていけば良いのですが、明らかにオーバーワークでした。

なぜかというと、全部一人で抱え込んでしまったからです。

 

本来は先任海曹室(CPO)に体育係海曹がいますので、相談しながらある程度仕事を委任すれば良いのですが、そこが良く理解できておらず、とにかく一人で何とかしなければと思い込んでいました。

そんな感じで焦げ付き始めたころ、『おおよど』機関士である同期(同じ隊で唯一の同期)が心配して様子を見に来てくれました。

洗いざらい事情を話したところ、快く司会進行業務を手伝ってくれることになり

「同期って本当にありがたいなあ」

としみじみ感じました。

苦しいときに助けてもらった恩は今でも忘れられません。

 

そんなこんなで色々大変でしたが、なんとか無事に任務を全うできました。

ここで得られた教訓は、何といっても役割分担を怠ったというこに尽きます。

1年目の勤務ということもあり、人に仕事をさせるという重要性について全く理解できていなかったのです。

しかし、この教訓はこの後の勤務においても十分に役にたつことになりました。

痛みや苦しみが大きいほど、良い教訓となりうるのです。

 

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