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楽しかった航空実習もあっという間に終了し、いよいよ最初の着任の日が近づいてきました。

赴任先は佐世保地方隊所属の「護衛艦せんだい」で、通信士として勤務予定です。

 

もともと福岡出身の私にとって、同じ九州というだけでも気分的には楽でした。

大学時代は、その情熱のほとんどをバイクツーリングに傾けており、特に九州は何周したか自分でも分からないくらい走りこんでいたからです。

地方隊勤務というのも「艦隊に比べれば出港が少なそう」と漠然と感じていました。(実際はものすごく大変でした・・・理由は別途説明します)

鹿屋から佐世保までは、同じ護衛隊のおおよど機関士A3尉、第2護衛隊群のこんごう通信士のT3尉らと一緒に移動しました。

 

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いざ我が艦へ!

岸壁の手前にあるPX(売店)の裏で制服に着替え、ドキドキしながら舷門(艦の玄関)で着任したことを当直士官に取り次いでもらいます。

「3等海尉 松吉 弘文 平成6年1月13日付 護衛艦せんだい乗り組みを命ぜられ、只今着任いたしました。」

とまあこのフレーズを当直士官、副長、艦長、司令の順に繰り返し申告いたします。

 

士官室の皆様には、副長から紹介され、それぞれ職名と名前を名乗って自己紹介します。

更に翌朝の分隊整列において、乗員にも紹介されます。

この時は、どの艦においてもそうですが

「今度来た幹部はどんな奴だろう」

と商品を物色(値踏み)するような目で見られます。(これがいつも嫌でしたね。)

 

ましてやこれが初めての着任ですから免疫が一切なく、

「本当にやっていけるのかな」

と少々不安になりました。

 

とにもかくにも、ひとおりのあいさつを済ませ、すっかり疲れ果てたところで前任者からの申し継ぎが始まります。

このように前任者がいてくれて、直接申し継ぎしてもらえるとかなりラッキーなことです。

私が着任したということは前任者も転出するわけですから、タイミングが合わないと 『申し継ぎ書』という紙切れだけが机に置かれているということもあります。

 

そんなこんなで私のやるべき仕事は、通信士兼船務士、2分隊士、体育係士官、それに途中から甲板士官が加わりました。

甲板士官は通常1分隊幹部(砲術士、水雷士など)が担当するのですが、地方隊ではA幹(防大、一般大出身者)が少ないため、2分隊幹部である私に役が回ってきました。

このため私の13年間の自衛隊生活で最も忙しい勤務が始まることとなります。

ですが、この本格的な勤務が始まる前に任務課程というものがありまして、もう一度江田島に戻って教育を受けることになります。

初めての着任から4日目の朝、再び皆様にご挨拶して江田島へと旅立ちました。

 

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