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『青年士官は青天井』という言葉があります。

経験の少ない初級幹部は、士官室でデスクワークせずに積極的に外で乗員がやっている作業などを見て艦の業務を覚えなさいということです。

 

最初にこの言葉を聞いたとき「そうはいっても、これだけ文書処理業務が多いと、なかなか難しいな」と思っていました。

昨今は俗に『ペーパーネイビー』と呼ばれるほど、書類業務が増加する傾向にあります。

 

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油断していると、ついつい締切に追われパソコンとにらめっこして書類を作成し、それで一日の仕事が終わってしまうということになりかねません。

ですが、艦艇勤務に少し慣れてくると、優先順序をつけて仕事できるようになってきます。

それと同時に、昼間にしかできないこと、夜でもできることなどの状況別分類もできるようになります。

パソコンで書類を作成する仕事は、乗員が上陸した後でやれる仕事にすぎません。

しかも、一人でできる仕事です。

 

そのあたりの感覚が掴めるようになってからは、比較的計画性を持って勤務できるようになってきました。

途中から甲板士官になったということもあるのですが、昼間はとにかく乗員の作業に立ち会ったり、艦内をあちこち徘徊するように心掛けました。

 

それに伴い、自分の分隊員以外の乗員と話をする機会も増え、彼らが日頃何を考えながら勤務しているのか理解できるようになってきました。

多くの乗員と交流する必要性と重要性を認識できたことが、この後の勤務に非常に大きなアドバンテージを与えました。

特に甲板士官として、勤務評定会議に出席した際に、意見を求められ、それが序列決定に大きな影響を与えるほど信頼してもらえるようになりました。

これは、実際に現場を見ていないとできないことなのです。

 

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