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護衛艦が出入港や諸訓練を実施するに際して、様々な甲板作業が伴います。

例えば出港時には、岸壁に繋いだ『舫』を取り込むことによって航行状態へと移行します。

 

水雷長たる私は、前部(甲板)指揮官として配置されておりました。

過去の2配置(通信士、機関士)に比べて、責任ある配置ということもあり非常にやりがいを感じました。

極端な話、指揮官が『ぼけーっ』としていれば、作業が円滑に進まないだけでなく事故にも繋がりかねません。

そういった緊張感と現場作業員との一体感がやりがいを感じる要因だったと思います。

 

適時適切な号令によって部下に指示を出し、それが正しく実行されることを確認しつつ、作業全体を見渡して安全に留意する。

これができるようになると現場作業指揮官の第1段階に到達したことになります。

あくまでもそこがスタート地点なのですが。

 

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数ある甲板作業の中でも、最も緊張するのは『洋上給油』でした。

航行中の補給艦に並走しながら燃料を受給するのですから、その危険度は極めて高いといえます。

補給艦から蛇管(燃料管)を受け取って接続するまでが現場作業指揮官の所掌となります。

 

受給中は主に機関科の作業となりますので、我々は蛇管の接続状況を監視しながら不測の事態に備えます。

受給終了後、各種策を切り離し取り込みつつ補給艦から離脱します。

この時、出入港と同様に作業員は整列して離脱していきます。

 

この辺が、諸外国海軍と顕著に異なることろです。(他国軍は大抵最初から最後までダラダラと作業しています)

作業一つとっても美学を追及する日本人らしさともいえるでしょう。

しかし、その規律こそが作業安全に寄与しているのだと思います。

 

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