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一般大出身の幹部である私は、防大出身幹部や部内出身幹部にない特色を持っていました。

それは多種多様なアルバイト経験です。

ちなみに私が高校から大学卒業に至るまでに経験したアルバイトは以下の通りです。

日雇い労働(土方)

スーパーのレジ店員

コンビニの店員

居酒屋の店員

スキー場(ホテルのレンタルスキー部門)スタッフ

家庭教師

工場作業員

パブのバーテン

林業(枝打ち)

カラオケBOX店員

プール水質管理員

結婚式場のカメラマン

 

こうやって振り返ってみると、ちょっと変わったマニアックなアルバイトが多いですね(笑)

そういうアルバイト経験に基づく教訓や面白いエピソードを昼食時の話題として供する機会が多々ありました。

防大出身幹部や部内出身幹部は、高校卒業と同時に入校又は入隊という、ある意味青春の全てを自衛隊に捧げてきた人たちなので、一般大学生の生活というちょっと異質なものに興味があったようです。

私も話がウケるのをいいことに、調子に乗ってこういう話題を提供していたものです。

そんないつもの昼食のある時、副長から

「案外、自衛隊もアルバイトの一つだったりしてね」

と軽く突っこまれて、ドキッとしました。(図星だったからです)

 

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初級幹部として着任して以来、一貫して変わらない考えとして

『階級や職責が、自分の能力を超えたと自覚したら退職』

というものがありました。

だから、終身雇用が約束されている幹部自衛官でありながら、定年退職まで在職する自分が想像できなかったのです。

 

一般的に軍隊組織は精強さを維持するためにピラミッド型の構成になっています。

戦前(平時)は尉官から佐官に昇任する際に、選抜が行われていたようです。

この選抜から漏れたら予備役に編入されることになります。(つまり退職)

現在でも1等海尉までは同期一斉に自動昇任しますが、3等海佐からは昇任時期が異なるのはそういうことでしょう。

自らを省みて、各種学校の成績や部隊勤務状況を考慮すれば、戦前であれば佐官になる前に予備役に編入されただろう考えていたのです。

もっとも、戦前であれば海軍兵学校に入校できたとは思えませんが。

 

もちろん現在自衛隊は特別国家公務員であるため、本人が退職を希望しない限りは定年まで勤務することができます。

特にA幹部と呼ばれる防大一般大出身者は、大きな問題がない限り2等海佐までは昇任できますので定年は55歳となります。(病気や懲罰を除けば)

一般的な会社員や公務員に比べると、精強さを維持するため定年は若く設定されているのです。(階級、職種によって異なる)

しかし、たいして役にも立たないのに高給をもらうことは、己の矜持に反するというのが持論でしたし、日頃から公言していたことでした。

やれるところまでやって退職するという考えは、この時点においても変わることなく、その時期はいよいよ近づいてきたことを感じていました。

 

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