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1年間の幹部中級水雷課程もあっという間に修業となりました。

新しい配属先は護衛艦「はたかぜ」水雷長です。

そう、再び海に戻ってくることができたのです。

 

「はたかぜ」はDDG(ミサイル護衛艦)という分類になるので、水雷長である私は傍流であります。(笑)

過去同型艦「しまかぜ」機関士として勤務した時にも感じたのですが、

『ミサイル、射撃関係員にあらずんば人にあらず』といった雰囲気を感じます。(個人的主観です)

そのせいか、どうもこの『かぜクラス』の勤務はいつも息苦しく感じます。

特殊な武器装備体系による乗員の固定化もその原因の一つかもしれません。

常連客しかいない居酒屋に入った一見の客のような気分とでもいいましょうか。

 

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当時の「はたかぜ」は横須賀の第1護衛隊群、第61護衛隊所属で僚艦はイージス艦「きりしま」でした。

1群の中でも最精鋭部隊との自負も強く、そういう鼻息の荒さも息苦しい原因だったかもしれません。(重ねて申し上げますが個人的主観です)

そんな「はたかぜ」の勤務でしたが、良い点もありました。

それは幹部がやたらと多いことであります。

数の力は絶対的に有利なのであります。

特に恩恵を感じたのは、停泊時の当直回数が地方隊所属の艦に比べて余裕があることです。

 

士官室の中でも砲雷科は砲雷長、砲術長、水雷長、ミサイル士、砲術士、掌ミサイル士、掌水雷士という最大派閥でした。

通常のDD及びDEなどでは、砲雷長の特技が射撃であれば、砲術長は欠員で水雷長のみ配員というのが普通です。

ですが、ここでは砲術長、水雷長の両方が配員されているのです。

幹部が多ければ、係士官も兼任が少なくて済みます。

それだけ、本来業務に専念できるということになります。

 

横須賀は、以前護衛艦「てしお」の水雷長として勤務した思い出の場所です。

「はたかぜ」にも「てしお」時代の水測員や魚雷員が乗艦しており、懐かしい再開となりました。

僅か数人でも顔見知りの乗員がいるというのは大変心強いものです。

 

また、僚艦「きりしま」の水雷長は、同じ中級終了者であり、幹部候補生時代も同じ分隊の気心のしれた同期でした。

近くにそういう同期がいると、困った時になんでも相談できるので心強い限りです。

それに水雷長という配置も2度目なので、気持ち的には余裕があったように思えます。

今までの転勤は職務内容の変更を伴っていたので、何かと覚えることも多く大変でしたが、そういう意味においても余裕のある海上生活の再開だったといえます。

 

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